東京の積雪や交通の状況を、公式の情報をもとにまとめています。雪が心配な朝の、出かける前の確認にお使いください。

東京の初雪は、平年だと1月3日だそうです。年が明けてからなんですね。12月のうちから雪の心配をしなくていいと知って、少し気が楽になりました。
今の積雪はどれくらい?
東京の積雪の深さは、気象庁が観測地点ごとに公開しています。雪の降った日は、まずここで数字を確かめてください。
平年の値も知っておくと、判断しやすくなります。気象庁によると、東京の初雪は1月3日、最後に雪が降るのは3月9日です(1991年から2020年の30年平均)。雪の季節は、実質2か月ほどしかありません。

2か月と聞くと短く感じますが、そのぶん慣れていないぶんだけ、降ったときの影響が大きくなるのだと思います。
東京は何センチで大雪警報が出る? 同じ都内でも2倍違います
東京の大雪警報は、12時間に降る雪の深さで決まります。そして、同じ東京都の中でも基準が違います。
- 23区 … 12時間の降雪 10センチ
- 多摩北部・多摩南部 … 10センチ
- 多摩西部 … 20センチ
多摩西部だけ、基準が2倍です。山あいで雪に慣れている地域は、同じ雪でも影響が小さいためです。
ここで大事なのは、雪国との差です。雪の多い地域では30センチ前後で警報が出ます。つまり東京の23区は、雪国の3分の1の雪で警報が出る計算になります。よその地域の「このくらいなら平気」を、そのまま東京に当てはめることはできません。

同じ都内で基準が2倍違うというのは、調べてみるまで知りませんでした。多摩西部にお住まいの方と23区の方では、同じニュースの受け止め方が違うということですね。
東京は8センチで交通が止まります
数字だけではぴんとこないので、実際に起きたことを並べます。
- 2024年2月5日 … 積雪8センチで23区に大雪警報。ゆりかもめが立ち往生
- 2018年1月22日 … 積雪23センチ。都内の交通事故が800件を超え、国内線400便以上が欠航。成田空港では約9,900人が空港で一夜を過ごした
- 2014年2月 … 積雪27センチ。都心では45年ぶりの25センチ超え
8センチで電車が立ち往生する。これが東京です。同じ8センチは、新潟では日常の範囲であり、札幌なら何事もなく一日が過ぎます。
雪そのものより、雪に慣れていない街のつくりと、人の多さが影響を大きくします。ですから東京では、数字の小ささを見て油断しないことが何より大事になります。

8センチと聞いて「それくらい」と思ってしまった自分がいました。でも実際に電車が止まっているわけで、数字の意味は場所によってまったく変わるのだと思い知りました。
自宅の前の道は、除雪されないと思ってください
ここが、雪国と東京のいちばん大きな違いです。
札幌市では、降雪が10センチを超えると除雪車が一斉に出動します。新潟市も、幹線道路は5センチ、その他の道路は10センチ以上で出動します。
一方、東京の区では、すべての区道を除雪することは難しいとされています。文京区の案内には、人通りの多い坂道や通学路などを優先的に除雪する、と書かれています。裏を返せば、そこに当てはまらない道は順番が後になります。
つまり、住宅街の細い道は、当日に除雪されるとは限りません。自分の家の前は自分で片づけるか、溶けるのを待つことになります。
- 宅地の雪を道路に出さないよう求められています。通行の妨げと事故のもとになるためです
- 側溝など排水の設備を雪で塞がないよう求められています
- 私道や私有地は、所有者や地域での対応になります
- 融雪剤を配っていない区もあります(文京区では配布していません)

雪国の方が「除雪車が来るのが遅い」と言うのと、東京で「そもそも来ない」のとでは、話がまるで違うのだと分かりました。東京で雪が降ったら、自分の家の前は自分でという心づもりが要るようです。
電車と道路の情報
東京で雪が降ると、まず電車が乱れます。出かける前と、出発の直前の2回、確かめてください。
- 大雪が予想される日は、前日の夕方から当日の早朝にかけて各社から案内が出ます。朝に確かめて大丈夫でも、家を出るころには変わっていることがあります
- 雪の日は、地下を走る路線のほうが影響を受けにくい傾向があります。地上を走る区間の長い路線ほど乱れやすくなります
- 高速道路は、積もる前でも路面の凍結で通行止めになることがあります

出発の30分前にもう一度確かめる。ひと手間ですが、ここが分かれ目なのだと思います。朝は動いていたのに、家を出るころには止まっていた、という話をよく聞きます。
雪の日に気をつけたいこと
- 靴。東京の雪はすぐ溶けて、夜に凍ります。翌朝のほうが滑ります
- 車。冬用タイヤを持っていない方がほとんどです。無理に出さない判断が、いちばん確かな備えになります
- 歩き方。歩幅を小さく、靴の裏全体で地面を踏むと滑りにくくなります
- 翌日。降った日より、凍った翌朝のほうが転倒が増えます

降った日に気をつけるのは当たり前として、翌朝のほうが危ないというのは見落としがちですね。私も気をつけようと思います。
よくある質問
東京の雪は、いつからいつまで降りますか?
気象庁の平年値では、東京の初雪は1月3日、最後に雪が降るのは3月9日です(1991年から2020年の30年平均)。年が明けてからの2か月ほどが、雪の季節ということになります。
12月に雪を心配する必要は、平年ではほとんどありません。ただし、平年より早い年もあります。
東京では何センチ積もると大雪警報が出ますか?
23区と多摩北部・多摩南部は、12時間の降雪が10センチで大雪警報が出ます。多摩西部だけは20センチで、基準が2倍になっています。
雪の多い地域では30センチ前後が目安です。東京の基準は、雪国の3分の1ほどの雪で警報が出る水準だということになります。
自宅の前の道路は除雪してもらえますか?
期待しないほうが安全です。区の案内では、すべての区道を除雪することは難しいとされており、人通りの多い坂道や通学路などが優先されます。住宅街の細い道は、当日に除雪されるとは限りません。
なお、自宅の敷地の雪を道路に出すことは、通行の妨げと事故のもとになるため控えるよう求められています。側溝を雪で塞がないことも同じです。
東京で雪が降ると、電車はどれくらい止まりますか?
2024年2月には、積雪8センチでゆりかもめが立ち往生しました。2018年1月の積雪23センチのときは、国内線400便以上が欠航し、成田空港では約9,900人が空港で一夜を過ごしています。
積もった深さが小さくても、影響は大きくなります。雪の日は、早めに帰る判断をしておくと安心です。
雪の予報が出たら、前日に何をしておけばいいですか?
滑りにくい靴を用意すること、食べものを少し買っておくこと、翌朝の予定を前倒しか後ろ倒しにできないか考えておくこと。この3つで、当日の慌て方がずいぶん変わります。
車をお使いの方は、雪の予報が出た時点で「その日は乗らない」と決めてしまうのが、いちばん確実な備えになります。

調べていていちばん驚いたのは、8センチで電車が止まったという事実でした。数字の意味は、場所によってまるで違うのだと実感しました。
ほかの地域の雪の情報も、同じようにまとめています。
まとめ
東京の雪は、量は少なくても影響が大きくなります。8センチで交通が乱れ、自宅前の道は除雪されないことも珍しくありません。
雪が心配な日は、まず今の積雪を確かめ、次に電車の運行を見て、無理のない予定に組み直す。この順番で考えると落ち着いて動けます。
雪の状況や運行情報は変わりやすいものです。実際に出かけるときは、必ず各公式サイトで最新の情報をご確認ください。

東京の雪は、年に何度もあるものではありません。だからこそ、降ると決まって大変なことになります。この記事が、そんな日の落ち着いた判断に少しでも役立てばうれしいです。


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